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姑獲鳥の夏


えーと…前から時々書いてますが、ビズさんが好きです。
それはもうとても長い間なのですが、9枚目のアルバムだったかな?に『闇の雨』『春』『破れぬ夢をひきずって』と言う曲があるんです。…まあ私の京極ソングなわけですねー。(自棄)この三曲に出逢って、たぶん何が起ころうとずっとビズさんを好きでいるんだろうなと思いましたよ。

『長い闇を走りぬけあなたにもうすぐあえる 心配することは無いと強く抱いてくれたから』
『長い闇を走りぬけ 走りぬけ貴方にもうすぐ あえる笑顔浮かべてる筈 きっと居てくれる筈』
『待ってるはず 闇の向うに 貴方は居る筈』

と言う歌詞がまんま
いやらしい爺との鬱積と其処へ現れた学生さんへの思慕と、昭和27年の涼子さんの関口への思慕のようで。
関口が学生の時に逢引を待ち合わせしたのは関口だったはずなのに、藤牧が来たときの涼子さん(京子さん?)のことを思うと胸が潰れそうです。
たぶん、凄いがっかりしたと思うんだ。で、後後も藤牧と関係を持ったのは自棄だったじゃないかと。
関口への「学生さんあそびましょう」と云うあれは、淫らなことへの誘いじゃなくて、それこそじょろうぐもじゃないけど関口には淫らなことだったけど、涼子さん的にはそうすることでしか相手へ好意の示し方を知らなかったんじゃないのでしょうか。主にロリコンの爺の所為で。
そうでなかったら
「私は、あの夜あなたが来てくれると思っていた。あなたは、私をあのいやらしい菅野から救いに来てくれたんだと思っていた」
なんて恨み言は言われないだろうから。
関口ってさ、学生の夏の日も、昭和27年に出会ったときも、涼子さんにはヒーローなんだろうな。
………なんだろう、此の恥ずかしさは。(語るからだよ)涼関を書こうと思っていた時期もあったんですよ。
此のサイトが『雨』であるのは姑獲鳥の夏と此の歌の所為なのです。
(ちなみに『春』はじょろうぐもに聞こえる。男にとっては売春だけど、女にとっては恋愛だというあの小説の、女性側の歌に聞こえる)
初めて姑獲鳥を読んだとき(試験期間中だった)のあの突き抜けるような感動って(衝撃かも)もう二度と出会うことはないだろう。
本当に好きなんだ。
姑獲鳥の参考文献を全部そろえたり、雑司ヶ谷にいったり、推理小説読み漁ったり(元々好きだったんだけど)嗚呼懐かしい。
映画を是非市川監督に撮って頂きたかった。若しくは、実相寺監督に、火ではなく雨でもう一度取り直していただきたかった!なんで二人とも死んじゃうのー!やっぱり犬神家は素晴らしいし、帝都物語は私のトラウマになった。魍魎とか狂骨とか撮らなくていいから、姑獲鳥をもう一度。お願い。

魍魎のアニメに全然食指が動かないのですが、私が怪訝しいのでしょうか?なんでアニメでやる必要があるのか、其処が先ず解らないよ。いいじゃん、漫画で。

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